[ハッカソン開催ガイド] 1. テーマを決めよう(あるいは決めないで自由にやることを確認しよう)

インターナショナルオープンデータデイ開催にあたって、ハッカソンやアイデアソンなど、イベント開催に役立つノウハウを更新します。


開催にあたって、イベントのテーマを決めましょう。(あるいは、特定のテーマを持たない、ということを確認しましょう*)
2/22インターナショナルオープンデータデイというお祭りです。「オープンデータ」に全く関係がないテーマだとこの日にやる意味が無いので(苦笑)、最低限、オープンデータに関連するものを選びましょう。

「データ」と言うと、統計データを思い浮かべる人が多いですが、オープンデータを中国語で言えば「開放資料」。写真や地図情報やテキスト情報、あるいは、WikipediaやOpenStreetMapのように、広く市民によって生成されたデータも広義の「オープンデータ」の範疇です。

この投稿では、これまでのオープンデータ関連イベントで開発されたサービスや、ワークショップを紹介します。テーマ決めの参考にしてください。

オープンソースを活用して、サービスを立ち上げる

Where does my money go? ~税金はどこへ行った?
自分の年収を入力すると、納めた税金が何に使われているかを可視化してくれるウェブサービスです。元々はOKFが開発したオープンソースで、日本では横浜市版が作られたのをきっかけに、全国に広まっています。
インターナショナルオープンデータデイで、自分の自治体の「税金はどこへ行った」を立ち上げよう、というテーマはいかがでしょうか。実際に、去年の千葉で開催されたイベントのあるチームは、日本で二番目のサイトとして「千葉市版」を立ち上げました。

5374.jp
燃えるゴミの日、何曜日か覚えていますか?燃えないゴミは?資源ごみはいつでしょうか?パッと答えられる人は少ないかも知れません。また引越しした直後などは、何曜日に捨てられるのか、ハッキリしないことも多いでしょう。役所のウェブサイトに情報が載っているのですが、ごちゃごちゃとしてウェブサイトから情報を探すのは結構大変です。この5374.jpは、スマホアプリです。元々は、Code for Kanazawaが開発したサービスで、金沢版から始まりました。しかし、「税金はどこへ行った」同様、オープンソースになっているので、誰でも自分の街版の5374を作ることができます。
東京では、CODE for JAPANによって、各地の5374を作るイベントが開催されます。

ワークショップを開催する

サービスを開発するだけがインターナショナルオープンデータデイではありません。データを整備したり、あるいは街を歩くなどしてデータを生成することも、立派なオープンデータ活動のひとつです。ハッカソンが中心のイベントなので、オープンデータデイは非開発者にとって参加できないと思っている人も多いでしょう。しかし、以下に紹介するようなワークショップを通じて、問題を発見したり、データ生成に貢献したりすることはとても重要な活動です。(*非開発者の参加の方法については、今後の投稿でも再度取り上げます)

FixMyStreet
例えば、家の前の看板が壊れてしまったとします。市役所に連絡するのはなかなか大変で、そもそもどこの部署に連絡すれば良いか、知っている人はそんなにいないでしょう。この問題を解決するのが FixMyStreetというサービスです。サービスは誰でも利用でき、ユーザーはスマートフォンなどから写真と緯度経度情報を付けてサイトに投稿します。もし、市役所の人がサイトから問題を確認し、解決できたらサイト上に報告する、という仕組みです。簡単な問題なら、自分たちで解決できるかも知れません。「いつでも誰でも自分の町を良くできる」というのが、FixMyStreetの理念です。
インターナショナルオープンデータデイ当日は、会場にこもってないで、「街歩き」をして問題をFixMyStreetに投稿する、というワークショップはいかがでしょうか?問題を探しながら街を歩くと、いつも通っている道に、普段は見落としがちな問題を発見できるかも知れません。また、行政の協力が得られたら、一緒に歩いてみるのも良いアイデアです。

Wikipediaタウン
データを生成する活動に参加するのも、オープンデータ運動の重要な活動のひとつです。オープンデータ関連イベントで、特に非開発者に人気があるワークショップが、この「Wikipediaタウン」です。「(自分の街を)ウィキペディアタウンにしよう」という掛け声で、実際に街歩き・フィールドワークを行い、文献を調べた上でウィキペディア上の記事を作成してくものです。
二子玉川で開催された「ウィキペディアタウン」イベントのブログから一節をご紹介します。

市民が創発するオープンデータ
地域が誇る歴史的建造物や史跡などを「インターネット上で、世界中の誰もが無料でアクセスでき、またオープンデータとして二次利用が可能な世界最大の百科辞典であるWikipedia」に掲載することには、直接/間接的に様々な効果があります。検索エンジンでの上位表示、観光や地域ガイドアプリのスポット情報としての二次利用、その他教育などを含む様々な民間/公共サービスでの利活用、さらには世界各国のボランティアによる多言語化対応により世界中の様々な言語で当該地域資産が参照される可能性も秘めています。
【6月22日】「二子玉川をウィキペディア・タウンにしよう!」ワークショップを開催しました

ちなみに、去年は横浜のイベントで、グループのひとつがこのワークショップに取り組みました。今年は、二子玉川と京都で開催が決定しています。

テーマを決めない、当日自由にやる

上記に上げたような特定のテーマを決めず、当日参加した人が自由にアイデアを出し合い、作るものを決める、というスタイルもあります。(むしろ、これが通常行われるハッカソンですね。)

“オープンデータを活用したハッカソンをやります”

とうことだけ宣言して、当日を迎える、というもの。但し、特にエンジニア以外の参加者が多い場合など、参加者が手持ち無沙汰になってしまったり、何を作るか決めるまでに半日かかってしまう、というリスクもあります。
これを避けるためには、事前の準備と当日の進行が肝心です。

事前の準備や、当日の進行については、今後紹介していきます。

text: 庄司望
協力:Peatix

[ハッカソン運営ガイド2014]
1. テーマを決めよう
2. イベントを告知・集客しよう
3. 事前に共有しよう&使えそうな技術や資料
4. 会場チェック&持ち物リスト
5. 運営しよう&共有しよう

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